
世界宗教会議第2回(シカゴ、1993年)の「地球倫理宣言」は第3回(ケープタウン、1999)では宗教、国家、産業、教育、情報、科学、国際機関、市民団体の「指導的諸機関への呼びかけ」を出したが、第4回(バルセロナ、2004)では進展しませんでした。これは古い諸機関の利己主義によるものです。
「地球倫理宣言」の内容を「普遍人間責任宣言」として作成し、「世界人権宣言」(「普遍人間権利宣言」)発布(1948年)の50周年記念にそれと対にすべく公布するよう国連に提出したのですが、(米国の反対などで)棚上げにされています。公布されれば戦争、搾取、差別の無い社会ができたでしょうが。
このような状況から、その普及は従来これを推進してきた諸個人(キューング博士など)や諸機関(地球倫理財団など)の活動によることになっています。「国家主義と戦争の世紀」20世紀を超えて21世紀を「地球主義と平和の世紀」にするには「地球倫理」の普及、実行が緊急に必要であります。
戦争、犯罪、人口、資源、環境、生物種などの地球規模に相互に関連する諸問題(地球問題群)を解決するためには、そして第六次生物大絶滅の過程に入った今や「地球規模の地球生命中心」とする「地球倫理」原則の共有、協働が必須であります。そのために是非皆様の個人の参加、団体の連帯をお願いいたします。
生命、その資糧、情報、維持の為の四つの倫理原則を守らないことは犯罪であり、犯罪から免れないということです。地水日気遺伝子等全体生命システムという大海の中の泡のような自我を越えた全体健全の真実、自由、平等、博愛、平和の五福に目覚め、虚偽、束縛、差別、搾取、殺戮の五禍のない世界を創りましょう。
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